Unbelievably miserable・・・信じがたい惨めさ
引き続き、記録的な寒気に悩まされているアメリカ。
昨日は、気温が-20℃まで上がったんです!!
↑ これはやけくそになっているのでもなく、冗談を言っているわけでもない。本気で喜んでいる。日曜、月曜と極寒で体感気温が-30℃を下回っていたから。昨日の午後は太陽も出たし、気温が悲惨でも体の表面は日光で暖められている感じがした。小学校に子供たちを迎えに行った時に言葉を交わした親御さんたちも。
「It's warmer today!!」
・・・それでも-20℃なんだけどね。まあ、-30℃に比べれば10℃も上がっているのは真実だけど。
なんか・・・前向き? ポジティブ思考?
ちょっとコロナの陽性率や死亡者数が下がってきただけで、祭り状態で喜んでいる私の住んでる州みたい。これでもはるかに東京より深刻なのに。
あまりにも状況が悪いとちょっとのことで幸せを感じられる・・・これは良い事なのか悪い事なのか。
でも、現在のテキサス州を想像すると、「寒い」という言葉すら口にできない。口にするのも申し訳無い。
テキサスは、-20℃の寒さの中、48時間停電が続いていていまだ復旧のめどが立っていないそうです・・・。地獄です。亡くなった方もいるとか。
テキサスは、ダラス、サン・アントニオ、ヒューストンなど都会も多く、日本人もたくさん住んでいる。何百万人もの人が今も、なすすべもなくセーターとか何枚も来て毛布にくるまっているだけ。スーパーから食料品の在庫もほとんど消えているとニュースで言っていた。停電の影響で水も出ないとか。なんか、今読んでいるゾンビ小説みたい。ほとんど終末世界の様相・・・。
「Unbelievably miserable」
これは、テキサスから中継で出演していた一般人が言っていた言葉。わかる。寒さって人を惨めな寂しい気持ちにさせる。精神的に追い詰められる。気力や生命力を奪ってしまう。
そもそも、サン・アントニオとかすごい南のほうにあるのに、そこまで寒気団が南下するのがすごい。日曜にそのあたりで雪が降るという歴史的な(?)珍事が発生し、みんながみんなそれで暖房を使ってしまって、電力供給に限界が来たのが大停電の原因。
そこまで寒くなるわけがない地方だから、電力の備えができていなかったのだろう。これは、これまでさほど寒くなかった世界のどの地域でも今後起こり得る問題なのではないかな。
しかし、気温が下がり雪が降ることは予報でわかっていたはずで、なぜ電力会社も電力の需要が供給を上回ることを予測して手を打たなかったのか。これから厳しい追及がありそう。
今回みたいな命に関わる大停電があるたびに、発電機が大売れらしいんだけど、私は「自家発電機」の開発を強く要求したい! 一家に一台、自家発電機。政府は補助金を出してほしい。
金払って運動しにジムに行く人がごまんといることからわかる通り、現代人ははっきり言って食料あふれていいもん食ってるせいで、栄養満点で体力が余っている。お金払って車に乗ってジムに行ってわざわざ自転車こいでるんなら、蓄電できる自転車とかルームランナー開発して、家で自転車濃いで蓄電できるようにしてほしい。
どこの国か忘れたけれど、アジアのどこかの国では、刑務所が所内の電力を受刑者が運動時間に漕ぐフィットネスバイクでまかなうことができるようにした、というのを聞いたことがある。
「家庭用フィットネスバイク蓄電器」、是非普及してほしい。定期的に使わないと放電しちゃうかもしれないから、みんな真面目に漕ぐようになると思う。健康促進にもなって、非常時の備えにもなる。ただただ無為に運動しているより、モチベーションも上がる。
現時点の技術力では、エクササイズ機器でできる発電は微々たるものだと聞いたことがあるけれど、あなた、全米のフィットネスジムと家庭とホテルに一体何台のエクササイズ機器があるとお思い? 全部あわせたら人口より多いんじゃないのか。なんて無駄なんだ。何かに使える、きっと何かに!!
この間読んだ近未来SF小説では、ぽっちゃり型の主人公の少年が、「一日2時間ちゃんと筋トレしたことが認識されるとネットが繋がるようになる」というハイテク機器を買って、ネットやりたさに筋トレに励んでダイエットにも成功、筋肉もついた・・・という話があった。是非「家庭用フィットネスバイク蓄電器」には、そういった機能もつけてほしい。
つまり、その家庭のWiFiパスワードは毎日変更され、一日に一定時間フィットネスバイクを漕いだらパスワードを教えてくれる・・・というような仕組み。しかも漕いでいる間はデカい蓄電器にどんどん電気がたまる。一日で貯められる量は微々たるものだとしても、半年くらい続ければ非常時に少しの足しにはなるかもしれない。
一日中スマホいじってる体力有り余ってる暇な若者も、WiFiパスワードのためなら何でもするだろう。体力の無いお年寄りや療養生活を送っている方の家で、合計10時間自転車をこいだら高校のボランティア授業の単位になる、なんていう制度を設けるのもいい。
これからは、生活環境はどんどん快適になっていき、体はそれに慣れきっているのに、自然環境は過酷になっていき災害も多いという世界になっていく。
目の前で些細なことでのたうち回って泣いている重度自閉症児10歳・・・。
君・・・このままじゃこんな世界で生きていけないよ・・・。
頑張ろうね。なにをどこから手をつけていいのかわからないけれど・・・。